都立大附属vs駒場学園
Kumazemi Report | 2007-08-19 |
第86回全国選手権東京大会6地区予選 |
都狛江高グラウンド(晴) |
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狛江高校会場最終ゲーム、6地区最後の都大会出場校枠をめぐる戦いです。最後の椅子を奪い合うのにふさわしい1点を争うゲームになりました。
ご存知、駒場学園はT3リーグ(現在Aブロック首位)でも活躍する強豪です。しかし、新人戦地区予選は都立町田にPK負け、総体支部予選では日本学園に完敗と今年は都大会に出場できていません。対する都立大附属も新人戦地区予選は都立芦花に破れ、総体支部予選では日大鶴ヶ丘に決勝で阻まれました。
したがいまして両チームとも3年生は自分たちの足跡を後輩に残すためにも絶対に負けられないゲームであったと思います。
ゲームは思いもよらない展開で幕が開きます。「ピーッ」とキックオフのホイッスルが鳴り、「よいしょ」とカメラを構えて準備態勢に入ろうと思った瞬間に「ピピーッ」とゴールを宣するホイッスルが鳴りました。都立大附属のノーホイッスルゴールです。キックオフ直後に左に展開、折り返しのクロスを頭で押し込んだのです。
そしてその6分後でした。今度は都立大附属ゴール前に送り込まれたボールに駒場学園の選手が突っ込み、GKとDFとその選手が一緒にもつれたところ、ボールがころころとゴール前中央に転がりだし、それを誰からもマークされていなかった14番の選手が難なく押し込み同点に追いつきます。
開始10分で1点ずつ取り合い、これはどうなるのだろうと思ったのですが、ここからゲームは一転膠着します。駒場学園は14番の選手を中心に11番の選手を絡めて攻撃し、守備はDFラインを浅く敷いて相手の大きな展開を阻止、中盤をコンパクトにして攻撃します。
対する都立大附属は、この浅いDFラインをドリブルで突破を図るような仕掛けが少なく、駒場学園ペースでゲームが進んでいきます。しかし、都立大附属DFも必死の守備で最終ラインは突破させません。前半は1-1で終わりました。
後半が始まり、前半は何となく駒場学園が勝ち越し点を奪いそうで奪えない雰囲気でしたので、後半の都立大附属はどう戦うかななんて思いながらメモってたら、ハンドかオフサイドかわからなかったのですが、ファウルでホイッスルが鳴ると思ったのか駒場学園守備陣が一瞬立ってしまったところにドフリーの14番の選手にボールが渡り、これを落ち着いて蹴りこんで都立大附属が勝ち越します。後半3分の出来事でした。
残り30分強で追う立場になった駒場学園は14分に20番の選手を投入、しかし、勝ち越した都立大附属は前半と打って変わって13番の選手がどんどんドリブル突破を仕掛けるようになり、14番の選手のオフサイドぎりぎりに飛び出していくような前半欲しかったプレーなどが徐々に駒場学園の焦りを誘い始めます。
この後20分過ぎに7番の選手を投入、30分過ぎには9番の選手を投入してガンガン攻め続けます。しかし、都立大附属は集中を切らさず、特にバイタルエリア付近を強固に守り決定的場面を作らせません。この後半の守備は本当に見事でした。
バイタルエリアをがっちり守られる駒場学園は外から中、中から外とボールをよく動かして攻めるのですが、なかなかこのバイタルエリア付近の都立大附属DFを混乱させられません。そんな中、私が「あ、決まった」と思ったプレーがありました。駒場学園10番の選手のミドルシュートです。
しかし、これも厚い都立大附属の守りに阻まれ、万事休すとなりました。
私は試合終了後の両チームの対照的な光景は何べんも見ていますが、今日は見ていられなくなり、すぐに家路につきました。
駒場学園の3年生選手の皆さん、下向かないでください。これまで相当つらい練習してきたと思います。確かに都大会出場はかないませんでした。これは現実です。しかし、たった1試合に負けただけで、今までの努力が全て無意味になるわけではありません。必ず意味のあるものになります。というか意味のあるものにしてください。これからは卒業後の進路成就に向けてがんばってください。密かに応援しています。
正則学園負けたらしいですよ…
投稿: ん | 2007年8月20日 (月) 13:26