桐朋高校vs足立学園高校
Kumazemi Report | 2006-10-01 |
2006年T3リーグ順位決定戦 |
桐朋高グラウンド(曇) |
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T3リーグの9位10位決定戦です。
この両チームの選手権予選の方は、
- 桐朋3-1京華(都大会1回戦)、桐朋0-2東海大菅生(都大会2回戦)
- 足立学園0-0PK3-4学習院(地区予選決勝)
という結果でした。足立学園は強豪で都大会常連ですから地区予選敗退というのはちょっと驚きましたが、先日学習院のゲーム(対都立つばさ総合)をみましたところ技術とスピードを兼ね備えたいい選手もいる強いチームでしたのである意味納得です。
ゲームの方はというと結論から言いますと足立学園の完勝でした。
開始直後の5分、足立学園は右コーナーキックからニア一発であっさり先制します(写真右上)。この後も出てきますが、足立学園はコーナーキック(というよりセットプレー全般に)にいろんなバリエーションを持っています。かなり練習していることがうかがえ、チームの戦術の一つの核を成していると思われます。
対する桐朋は全体的にパスの精度が良くなく、守備も不安定な状態が続きます。こんな展開の中、前半25分桐朋はDFのクリアミスを足立学園MFに拾われ、そのままタテ一本通されて2点目を失ってしまいます(写真左下)。足立学園は8番の選手がゲームを組み立て、20番の選手との連携から次々と突破を図っていきます。
しかし、桐朋も前半34分、ゴール正面で得たFKのチャンスを直接左隅に決め、1点返します。このFKは見事でした
これでゲームはわからなくなるのかなぁと思いましたが、足立学園は主導権を握り続けました。
そして前半40分、足立学園はまたもや右コーナーキックからのこぼれ球を左から折り返し、ものすごいジャンプ力を生かしてヘッドで押し込みます、下はその時の連続写真です。
前半の足立学園は、終了間際の44分にも右からのロビングにヘッドで競り勝って4点目を決め、3点リードで前半を終えます。
後半は桐朋も少し出足がよくなり、ゲームは前半と打って変わって膠着状態が続き、桐朋は後半20分頃いっぺんに4~5人選手を入れ替えました。これでさらに全体の動きもよくなりサイドを使った攻撃も仕掛けられるようになり、後半35分桐朋の長身フォワード19番の選手がすごいミドルシュートが決め2点差に詰め寄ります。足立学園のGKは打たれた瞬間からゴールネットを揺らすまでほとんど動けませんでした。それぐらいいいシュートでした。
しかし、反撃もここまで、4-2で足立学園が勝利し、T3リーグ9位を確保しました。
昇降格に直接関係ないゲームで、選手権予選終了後の日程ということもあって、お互い新戦力を試しながらという試合でした。再三触れているオール1年生のかえつ有明だけでなく、取材した限りでは大東大一や東京実業などの実力校も若いチームでしたし、私の限られた観戦でもけっこう1、2年生にいい選手を擁する学校も多かったですから、実力も伝統もある桐朋と足立学園が秋から始まる新人戦ではどんな戦いをするか楽しみですね。
この後に行われた昇格がかかった3位4位決定戦は、東京高校が前半2点のビハインドをひっくり返して4-3で都立石神井を下して見事3位になりました。来期からFC町田ゼルビアユース、東亜学園とともにT2リーグへ昇格です。
まだT3リーグの7位8位(農大一高か桜美林か)の順位が決まっていませんが、これ以外のTリーグの順位は決まりました。
※写真は後半桐朋高校7番の選手のミドルシュート
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