横河武蔵野vs暁星
Kumazemi Report | 2006-09-06 |
2006年T2リーグ最終戦 |
横河武蔵野グラウンド(晴) |
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TFL-T2リーグの優勝決定戦です。Tリーグというのは東京都サッカー協会主催の4月から9月で行なわれるリーグ戦で3部構成になっています。1部(T1)優勝チームが次年度のプリンスリーグUー18関東への出場権が与えられますが、今日のゲームは2部にあたるT2の1位を決めるゲームです。試合は私の予想に反してやや一方的な展開になりました。
このリーグ戦は45分ハーフの90分で行なわれますが、この時間での戦い方や今までの相手の戦い方などがゲームに大きく影響を及ぼすと思いましたので、ちょっとこのリーグ戦の戦績も合わせて見てみました。
横河武蔵野(6勝1分) |
暁星高校(4勝1敗2分) |
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3-0 |
vs都立日野台 |
6-1 |
vs城北 |
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5-1 |
vs杉並FCユース |
0-0 |
vs都立三鷹 |
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6-0 |
vs駒場学園 |
1-1 |
vs早稲田実業 |
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7-2 |
vs保善 |
2-1 |
vsFCトリプレッタユース |
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6-1 |
vs東海大高輪台 |
1-3 |
VS東京朝鮮 |
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1-1 |
vs実践学園 |
2-0 |
VS駿台学園 |
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4-2 |
vs都立国分寺 |
5-1 |
VS東海大菅生 |
ゲームは暁星が序盤から早い出足と横河武蔵野の9番の選手を徹底してマークして仕事をさせないような展開で優位に進めます。
この流れは暁星の攻撃にもリズムを与え、前半15分頃、暁星が14番の選手のシュートで先制します。選手権地区予選日記でも書きましたが暁星の選手は本当にシュートがうまいです。慌てませんし、きちんとGKの位置を見て正確に打ちます。徹底した基本技術の練習が想像されます。ただ、前半は横河武蔵野のDF陣がちよっと動きがよくなかったです。間合いも寄せも少し中途半端でした。結局、前半暁星がもう1点入れて2点リードで終わります。
後半に入ってすぐ横河武蔵野に決定的チャンスが訪れます(写真)。しかし、ゴロでGKの足元を狙わず、浮球でゴールのコーナーを狙ったのか、GKにキャッチされてしまいます。この直後、暁星はゴール正面から左足のアウトでゴール左奥に見事なミドルシュートを決め3-0になります。ここでも横河武蔵野は寄せが遅かったため、狙いすまされた感じでした。
そしてこの数分後に4点目を決められ、ほぼゲームは決まったかと思いました。しかし、上述のとおりTFLリーグは90分で行なわれます。それまでチャレンジ&カバーを精力的に行なっていた暁星DF陣に疲労が見え始めます。
この状態で後半からFWとして交替で出てきた横河武蔵野の13番の選手がかき回してリズムが出始めたので、暁星DFがバタバタになっていき、横河武蔵野がチャンスが作る場面が増えていきます。この13番の選手の運動量でそれまで徹底マークに苦しめられていた9番の選手にもスペースができ、ついにゴールが生まれます。中央からのドリブルシュートでした(くまぜみサッカーフォト参照)。ここからは暁星は防戦一方になり、この4分後くらいに2点目を決められます。
しかし横河武蔵野が息を吹き返して猛攻を仕掛けるのも遅すぎ、このままタイムアップとなりました。
横河武蔵野のDF陣がもう少ししっかりマークして寄せを早くし、かつ攻撃に切り替わるときにもっと中盤から前の選手が効果的な「もうらう動き」をしていれば、少し展開は違ったのではないかと思います。でも、暁星の速い寄せとボールを奪ったらダイレクトや少ないタッチでスピーディに展開する戦術は見事でしたので、これが勝敗を決したのだと思います。
最後に見せた横河武蔵野の攻撃は迫力ありました。さすがTリーグ1試合平均4.57です。ただ、サッカーに「たられば」は禁物ですが、13番の選手が最初からいたら違う展開になったかもなぁ(素人考えですが)と少し感じてしまいました。
kumazemi's favorite players:暁星の14番(2度目)、横河武蔵野の9番、13番
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