都東久留米総合vs実践学園
Kumazemi Report | 2013-05-06 |
平成25年度関東大会東京予選決勝 |
赤羽スポーツの森公園競技場(晴後雨) |
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準々決勝とは打って変わって、晴天に恵まれた準決勝第一試合は東久留米総合と実践のカードとなりました。
新チームになってから初観戦となる東久留米総合に期待をしながらも、近年チームとして安定してきた実践、試合前から好ゲーム必至のぶつかり合いに沢山の観客が駒沢第二に詰めかけました。 序盤から激しくぶつかり合う両チーム、前半4分に東久留米6番と実践8番が激しく競り合い東久留米6番が傷んでしまいます。交代かと思わせるくらいの激しさでしたが、幸い大事には至りません。
そんな中いきなりチャンスをつかんだのは東久留米でした。前半5分のCKから、こぼれ球を5番の選手がゴール正面からハーフボレー、これが左隅に突き刺さり1-0とします。更に猛攻を仕掛ける東久留米は10分にハーフウェイ付近から14番のスルーパスに9番が反応、実践DF10番とGKが飛び出し阻止しようとしますが、東久留米9番の右足が一足先にボールに触れると、ループ気味に蹴られたボールは無人のゴールに吸い込まれ2-0とします。
序盤はとにかくシンプルに前に運び、最短距離でゴールを狙う東久留米の戦略が見事にはまりました。 対する実践も徐々にロングボールを中心に実践スタイルを見せつけます。21分には2番からのアーリークロスに8番が反応しますが、これは惜しくもゴールをとらえきれません。30分には前線11番・8番・6番からチャンスを作りますが、東久留米の粘り強いDFになかなかゴールを奪えないまま前半が終了します。
前半、特に目立ったのは東久留米のセカンドボール支配率の高さでした。とにかく高い位置からのプレスに優れ、実践のカギとなるDFからの精度の高いボールを蹴らせず、結果支配率を高めることが出来たように感じました。
後半、どのように実践がギアを入れ替えてくるかが見ものでしたが、またも主導権を握ったのは東久留米総合でした。7分に左サイドのオーバーラップからクロスが入り、9番がシュート、こぼれたところに14番が押し込み3-0とします。
前半から東久留米の前線にかき回されていた実践DF陣は足が完全に止まってしまいました。 後半40分に実践11番にゴールを奪われ3-1としますが、時すでに遅く、3-1で東久留米が勝利を手にしました。
この試合、驚くべきは後半20分を過ぎても、東久留米はキャプテンの10番を中心に足が止まらず、チーム全体のプレスが効果的で実践に「らしいサッカー」をさせませんでした。また、例年になく小柄が選手が多いと感じましたが、特に両サイドMFは攻守にわたりアクセントとなった良い選手だと感じました。自分たちが勝つために必要な要素を理解し、とにかく徹底したリスクコントロールが取れているチームに仕上がっていました。
この試合は東久留米に軍配が上がったわけですが、「差」があったとすれば、攻撃面における「ゴールへのプロセス」ですね。東久留米は空いたスペースにボールと人が連動し、とにかくシンプルに前に運ぶ。一方、実践は得意とするサイド攻撃に主眼を置きすぎていた気がします。中央でもっと勝負し続ければ、よりサイド攻撃を活かすことにつながるように思いました。 関東大会への切符を手にした東久留米総合には、是非頑張ってもらいたいと思います。 また、6日の帝京との決勝戦も見ものですね!!
取材:ぬまちちぶ&おび天
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