帝京vs修徳
Kumazemi Report | 2013-04-27 |
平成25年度関東大会東京予選準決勝 |
駒沢第二競技場(晴) |
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先週とうって変わって夏っぽい気候のもと行われた準決勝第2試合です。
勝てば関東大会出場が決まるゲームですので、立ち上がりから両校とも激しく足を動かして真っ向勝負になります。お互いにプレッシャーをかけ合い、シュートがほとんど生まれません。
帝京はFW19番の選手のポストプレーや打点の高いヘッドから攻撃を仕掛けますが、修徳もそこはわかっていて素早く人数をかけて決定的な仕事をさせません。
修徳は長めのボールを使いながら、スピードのある左サイド11番の選手の突破や7番の選手の緩急つけたボールさばきを起点に突破口を開こうとします。また、修徳の前線からの守備が効き、後半まで足が持つかと心配になるほどの動きでした。
このような展開の中、前半35分に帝京は左クロスからゴール前で受けた選手が胸でワントラップしてボレー、見事なシュートでしたが惜しくもGK正面で得点には至りませんでした。
前半は両校激しく動くもスコアレスで折り返し、後半勝負となります。
帝京は後半から6番の選手に代えて7番の選手を投入してきます。そして、後半のホイッスルが鳴って約1分後でした。帝京が右サイド攻撃からクロスを入れますが、この場面で修徳守備陣がボールに気を取られてファーサイド4番の選手のマークが甘くなっていたところ、そこにボールが流れ、これを難なく4番の選手が決めます。後半始まってすぐで、あっけにとられた感じで帝京が先制します。
勢いづいた帝京は3分4分と立て続けにCKを得るなど押せ押せになります。先制され防戦に回った修徳でしたが、この苦しい時間を耐えて15分過ぎから盛り返してきます。
ここが勝負どころと見た修徳ベンチは後半22分に11番の選手に代えて小柄な14番の選手を投入、24分には2番の選手に代えて高さのある16番の選手を投入します。対する帝京も24分に4番の選手に代えて11番の選手を投入します。さらに後半30分にはエース9番の選手に代えて19番の選手を投入してまで流れを引き寄せに行きます。
そして後半33分でした。帝京はサイドを突破した交代で入った11番の選手が見事なクロスをファーサイドへ供給、これに走り込んだ7番の選手がヘッドで押し込み2対0となります。ここでも修徳守備陣はボール保持者から遠い反対側のエリアに潜む選手のマークがやや甘くなってしまいました。
前半の激しい攻防からどういうゲームになるかと思いましたが、後半開始早々に得点した帝京が2対0で押し切り、プライドをかけた名門対決を制して関東大会出場を決めました。
修徳は技術はもちろん持久力もありますが、ボールを奪って攻撃に切り替える際のパス精度にやや安定を欠いたことで劣勢になってしまったのではないかと感じました。
帝京高校には関東大会で大暴れしてほしいと思います。がんばってください。
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