暁星vs東京成徳
Kumazemi Report | 2012-09-16 |
第91回全国選手権東京Aブロック1回戦 |
早大東伏見グランド(曇り時々雨) |
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東伏見会場第2試合です。1回戦屈指の好カードということもあってたくさんのお客様が詰めかけました。
両校とも総体のゲームも見ていましたが、序盤の展開見ていて暁星がすごくパワフルに成長していたのには驚きました。特にFW9番の選手は一回り大きくなった感じがしました。本人嫌がるかもしれませんが何となくフッキに雰囲気が似ています。
この9番の選手はもちろん大柄で体格も良いのですが、外見だけで空中戦を制することはできません。体幹の強さ、空間認知力、ジャンプのタイミングのとり方、腕の使い方・・・と外見からだけでは掴みきれない能力が必要とされるのです。そして私はこの暁星9番の選手は、これら空中戦を制す能力のほとんどを持っていると見ました。これもあってこのゲームは随所に迫力ある空中戦が展開される試合となりました。
ゲームの方は開始直後から激しく圧力をかけた暁星が6分に4番の選手が押し込んであっさり先制しますが、この後は東京成徳にミスを突かれてミドルを打たれたり、速攻からシュートまで持ち込まれるなどやや攻めあぐね、前半はこのまま暁星1点リードで折り返します。
しかし、ハーフタイムに喝を入れられたか後半に入って暁星の攻撃力が爆発、後半13分にセットプレーからヘッド一発で2対1、14分には左クロスから小柄な14番の選手の首を捻った見事なヘディングシュートが決まって3対0となります。
暁星相手に3点ビハインドとなってしまった東京成徳はやや運動量も落ち、得意なはずのショートパス交換も激しい寄せで精度を欠き、苦しい展開になります。そして疲労もピークに差し掛かる後半23分と27分には立て続けにゴールを奪われ、予想もしなかった5対0というスコアになります。
しかし、意地を見せたい東京成徳は後半29分、11番の選手がやや距離のあるほぼ中央の位置からものすごい左足のボレーを暁星ゴールに突き刺して1点返し、ゲームは5対1で暁星が勝利しました。
あわよくばで東京成徳が前半で先に得点を取り、リードして折り返したらもっとゲームはもつれていたかもしれません。ので、前半6分とう早い時間帯での先制点献上悔やまれます。東京成徳は中盤に技術がしっかりした選手が多く、私としてはもう少し見たかったです。東京成徳の選手と関係者、保護者、友人の皆様、お疲れ様でした。
次戦パワフルになった暁星と駿台学園のゲームは激しい戦いになるものと思われます。
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