国士舘vs都小山台
Kumazemi Report | 2012-05-27 |
平成24年度高校総体都大会1次(F)決勝 |
駒沢補助競技場(晴) |
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ここまで大森学園と日大三をPKで破り、粘り強さとあきらめない精神力でここまで勝ち上がってきた都小山台が国士舘に挑みました。
都立高校が国士舘に名前負けしないで戦うのは容易なことではないですが、小山台は前半集中切らさず踏ん張りました。
この踏ん張りに圧倒的にボールを保持しゲームを支配しながら、国士舘はフィニッシュの精度を欠き、やや苛立つゲーム展開になっていきます。
前半12分には逆襲から小山台10番の選手が抜け出して国士舘GKと1対1になる場面がありました。これは惜しくもポスト右に外してしまいますが、この時の国士舘GKの守備に対する激しいコーチングの声はすごかったです。それぐらい一方的に押す国士舘が失点してもおかしくない場面でした。
前半だけで5本のCKを得るほど押し込みながら決めきれない国士舘でしたが、このまま前半スコアレスで折り返すかと思われた38分、遠目から観た感じでは特に工夫したようには見えなかったゴール前に蹴り込んだロビングボールを、小山台GKがジャンピングキャッチしようとするも後ろに逸らしてしまい、国士舘に先制点が転がり込んできます。あわよくば前半0対0でと思っていたであろう小山台でしたが、ここはちょっとツキがない感じもしました。
後半に入ると苦しみながらも1点リードした国士舘がエンジン全開となり、徐々に小山台の体力を奪っていきます。特に6番の選手のドリブルと左サイドを疾走する7番の選手が次々に決定機を演出します。
このような展開から国士舘は後半16分にこの日8本目の右CKにどんぴしゃヘッドを決めて2対0、21分には5番の選手の右からのクロスに11番の選手がこれまたヘッドで合わせて3対0、27分に小山台DFの連携ミスを突いてボールを奪うとゴール前6番の選手がゴロで受け流し込んで4対0ととどめを刺しました。
途中23分に出てきた15番の選手は替わって出た7番の選手に勝るとも劣らないスピードと正確なクロス供給力を持つすばらしい選手でした。国士舘の選手層の厚さを感じました。
対する小山台はここまで本当によくがんばったと思います。これでサッカーをいったん休止して受験準備に入る3年生もいるかと思いますが、私立2校PKで下して国士舘相手にここまで食い下がった事実は小山台サッカー部の歴史に残ることでしょう。お疲れさまでした。
kumazemi's favorite players 2012:国士舘の15番
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