國學院久我山vs東京実業
Kumazemi Report | 2010-11-07 |
第89回全国選手権東京Bブロック準決勝 |
西が丘サッカー場(晴) |
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昨日のような見事な快晴とまではいかないものの、明るく気持ち良い空気の中で始まった準決勝2日目。まずは國學院久我山と東京実業のイレブンが西が丘のピッチに姿を現しました。
最初にゴールへ近づいたのは東京実業でした。前半5分、左サイドのスローインから9番の選手がボールキープ、そこからクロスボールを入れますが、これはGKがキャッチします。この9番の選手、試合を通して前線で効果的な動きをしていたように感じました。國學院久我山は8分、9分と9番、11番の選手がシュート。こちらもGKが防ぎました。11分には東京実業左からのロングスローに、18番の選手がペナルティエリア内で競り合います。
國學院久我山は、少ないタッチでどんどんパスをつなげていくお馴染みのスタイルでやや押し気味に試合を進めます。それに対して東京実業は中盤で2、3人で相手選手を囲むプレスを徹底しボールを奪い、そこからディフェンスライン裏へロングボールを入れていきました。 19分、東京実業14番の選手が左サイドを持ち上がり、中へ切れ込んでのシュート。20分には再び左14番の選手から中央9番の選手へ。巧みなトラップでボールを捌き、11番の選手へとつなげますがシュートまで持ち込めません。
21分、今度は國學院久我山が大きなサイドチェンジからゴールを狙います。 一進一退の攻防が続く中、23分に國學院久我山が先制します。ゴール正面でボールを持った9番の選手が、相手DFの間を無理矢理突破してゴールを決めました。会場がどよめく、素晴らしいプレーでした。 直後の23分に東京実業は14番の選手のクロスから18番の選手がシュートと反撃に出ますが、ここからゴールで勢いのついた國學院久我山の猛攻を受け始めます。31分、左コーナーキックからグラウンダーのクロスが入ると、ニアサイド8番の選手が鋭いシュートで追加点をあげます。さらに33分、9番の選手が右サイドからゴール正面へとドリブル、エリア内の11番の選手との見事ワンツーから3点目を決めます。
9番の選手の大活躍で攻撃力を爆発させた國學院久我山があっという間にリードを3点に広げ、前半は終了します。 後半に入ると、得点差に余裕のある國學院久我山は無理をせず、それでいてここぞという場面では一気に加速して追加点を狙います。東京実業はキープ力のある選手が多く、中盤で相手ボールを奪ってからサイドへしっかりとつなぎ、そこを起点としてゴールチャンスを作ろうという意図があったように思えました。その流れで良い形はできるのですが、最後シュートを撃つところで國學院久我山DFが自由にさせません。
少しでも早く1点を返したい東京実業にとってはもどかしい時間帯となりました。 後半21分、國學院久我山に4点目が生まれます。中央やや左でボールを受けた8番の選手がGKを交わすシュート。カバーに入っていた東京実業DF3番の選手が何とか防ごうと体全体で飛び込みますが、勢いのあるボールはゴールへと吸い込まれていきました。 東京実業は19分に投入していた10番の選手に加え、34分に9番、17番の選手もピッチへ送り込み相手ゴールを目指し続けました。両サイドからのセンタリングや直接フリーキックで果敢に狙いますが、固い守りに跳ね返されます。ロスタイムに得たフリーキックがゴール上へと外れるとそこでホイッスル。國學院久我山の決勝戦進出が決まりました。
東京実業イレブンは最後まで全力でのプレーで試合を記憶に残るものにしてくれました。1、2年生も多かったようですので、横断幕にあった「不撓不屈」の精神で再び西が丘の舞台に戻ってきてください。赤と白のユニフォーム、シンプルなデザインが緑の芝に映えてカッコよかったです。 國學院久我山は決勝で都駒場と激突します。壮絶な試合になることは必至ですね。 取材:コータロー 速報:のっぽろ
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