都大泉vs都狛江
Kumazemi Report | 2010-09-12 |
第89回全国選手権東京Aブロック1回戦 |
早大東伏見グラウンド(晴) |
![]() |
|
![]() |
いよいよ都大会が始まりました。9月も10日過ぎたというのにうだるような暑さの中、13試合行われました。まずは東伏見で行われた大泉対狛江の都立対決です。
立ち上がりは一進一退でしたが、都大泉は14番の選手を中心に都狛江のディフェンスの裏を狙い、都狛江はFW7番の選手にボールを入れてそこに周囲の選手が絡んでいく攻撃です。この都狛江7番の選手を都大泉DFはかなり意識していました。
しかし、流れ的には都大泉がやや優勢に展開、都狛江は辛抱してカウンターを仕掛けます。都狛江はこの暑さの中でも守備の集中は切れず、前半19分の都大泉19番の選手からの裏を突く見事な右サイド縦パスにも必死に反応して守ります。
押し込まれる都狛江も、前半21分には6番の選手がバーをかすめるすごいミドルを放ち、引きっぱなしにならず抗戦します。
前半30分には、都狛江が右サイドから5番の選手が見事なクロス、これに10番の選手がフリー気味でヘディングシュートを撃ちますが、惜しくもGK正面でした。
それにしても、都大泉18番の選手の都狛江7番の選手に対するマークは執拗で、相当警戒しているように見えました。
前半はこのまま終了、勝負は後半に持ち越されます。
後半に入り、序盤の主導権は都狛江が握ります。後半4分には40mはあるFKを意表を突いて右サイドに出し、そこからの折り返しのクロスにヘッドで飛び込むシーンもありました。
ここで後半上がり目のポジションに位置していた18番の選手が12分に負傷退場、代わりに12番の選手が入ります。すると、その5分後には都狛江が9番の選手に代えて15番の選手を投入、暑さに体力を奪われていく中、両軍ベンチも動き出します。
この20分過ぎまでは都狛江がペースを握り、心なしか都大泉の運動量が落ちたように見えました。そんな中、後半26分、都大泉は中央ポストプレーから右に展開、チャンスを作ります。
疲労の色が濃くなる中、両軍必死に足を動かしていましたが、ラスト10分を切った後半31分、都狛江が中盤で左から右にサイドを変えようとした横パスを都大泉14番の選手がカット、そのまま中央やや左をドリブルで駆け上がり、都狛江DFが慌てて戻って寄せる前に左足を振り抜いてゴール右に突き刺し、都大泉がついに均衡を破ります。
主導権を握っていただけに、このビルドアップしようとしていたところの逆襲は痛かったですが、虎視眈々と相手のパスの強弱を予測、しかもきっちり決めてくる都大泉14番の選手を褒めるべきでしょう。
都狛江はこれでも下を向くことはなく、どんどん攻撃を仕掛け、都大泉は逃げ切りを図るのに精一杯なるまで押し込んでいきましたが、無情にもゲームはこのままタイムアップ、粘る都狛江をミスを逃さず突いて先制した都大泉が1点を守りきり、勝利しました。
両校とも総体で部活に区切りをつけた3年生がいたのではと想像しますが、ゲームは激しくもファウルの少ないクリーンな試合展開で、見てて気持ちよかったです。
勝った都大泉の次の相手は駒大高ですが、どんな強豪でも初戦は硬くなるものです。すばらしいゲームを期待します。
kumazemi's favorite players 2010:都大泉の14番
コメント