都野津田vs都立大付属桜修館
Kumazemi Report | 2010-08-18 |
第89回全国選手権東京大会6地区予選 |
駒沢第2球技場(雨のち晴) |
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駒沢第2球技場から15時キックオフの都野津田VS都立大付属桜修館の6地区予選決勝戦のリポートをお届けします。直前に降った雨は止みましたが、荒天を予感させる強い風が時折吹く中のキックオフとなりました。
立ち上がりはお互いに持ち味を出してゴールへ向かう展開となりました。野津田は中盤10番、14番の選手を中心に、都立大付はスピードのある9番の選手、キープ力のある10番の選手へボールを集め、しっかりとパスを繋いで攻撃を組み立てていきます。そんな中先手を取ったのは野津田でした。前半9分、良いディフェンスを見せていた3番の選手が持ち上がり縦に浮いたボールを出すと、11番の選手がペナルティエリア中央で頭に合わせて先制点を決めました。
ここからリードした野津田ペースの時間が続きます。両サイドを広く使ったパス回しでボールをキープし、また守備面でも素早い寄せで相手チャンスの芽を摘み取るなど、文字通り試合を支配しました。受身にならざるを得ない都立大付は、前線の選手がディフェンスライン裏を狙いますがシュートまで持ち込むことができません。
前半21分、野津田に追加点が生まれます。9番の選手が右サイドを迫力あるドリブルで突破、そのままペナルティエリアに切れこんで逆サイドへパスを出します。そこからのシュートは一度はクリアされますが、14番の選手だったでしょうか、ゴールへ押し込みました。さらに25分、またも右サイド9番の選手のクロスを、今度は10番の選手が流しこんで3点目。勢いに乗る野津田が一気にリードを広げ、そのまま前半は終了します。
後半に入ると、都立大付がより前のエリアでプレーできるようになります。後半5分には10番の選手が左サイドから、続けて8番の選手が右からクロスを上げるなど、ゴール前での惜しい場面が見られるようになりました。しかしここで再び野津田9番の選手が登場します。右サイドからクロスをあげると、10番の選手がこの日2点目となるゴールを決めてスコアを4−0としました。
これで勝負あった、と思ったのですが、都立大付はここから地力を見せ始めます。後半14分、ロングパスに抜けだした9番の選手の鮮やかなループシュートで1点を返すと、17分には左からのクロスに18番の選手が見事なボレーシュート。これは野津田GKが抑えますが、ハーフライン付近でボールを奪えるようになった都立大付に勢いが出てきました。
ただ、この日の野津田は一枚上手でした。攻守両面で大活躍の10番、14番の選手を中心に、時間が経過しても寄せの早さは衰えません。都立大付10番の選手がドリブル突破を試みる場面が多くありましたが、すぐに3人、4人と寄せてきて自由にプレーさせませんでした。それでも都立大付は32分、8番の選手から9番の選手へパスが通りシュート。続く34分には、またもライン裏に抜けた9番の選手が、ディフェンスに囲まれながらもゴールを決めて差を2点に縮めました。しかしこのままタイムアップ。野津田が都大会出場権を勝ち取りました。
実は野津田と都立大付の地区決勝での顔合わせは3年連続、いずれも野津田の勝利に終わっています。観客席に都立大付の昨年の選手と思われる方々がいらっしゃっていましたが、とても悔しい思いだったろうと忖度します。これから主役になる選手の皆様には、この悔しさをバネにして都大会出場へ向けて切磋琢磨して欲しいと思います。
野津田はよく同じカードで勝ち続けていると思います。都立大は残念ですが、頑張っていました。
都立対決はこのブロックだけでした。
でも、試合前に会場へ歩いているときに複数の野津田生徒(鞄にnozuta)が買い食いしたものを道に投げ捨てているのを見た時は残念でなりませんでした。それは勝った瞬間も思いました。やはり、都立は生活面緩い部分が私立に比べて徹底されていないんだと感じました。
人としても成長してほしいです。
投稿: 観戦車 | 2010年8月23日 (月) 13:13