都三鷹vs都野津田
Kumazemi Report | 2009-09-13 |
第88回全国選手権東京Bブロック1回戦 |
私立武蔵高校グラウンド(晴) |
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私立武蔵会場の第1試合、他会場より30分早い9時半キックオフということで、今年の選手権東京都予選の開幕戦となりました。
このところ都大会常連となりつつある都野津田が言わずと知れた強豪都三鷹にどう挑むのか、立ち上がりがポイントになると思ってホイッスルを聞いたのですが、いきなり試合が動くとは全くの驚きでした。前半1分、左サイドでフリーキックを得た都三鷹が見事に11番の選手に合わせて先制します。
早いタイミングでリードを奪った都三鷹は中盤の6番、7番、14番、16番の4選手がポジションを交換しながら効果的にボールをキープ、速くそして長いパスを両サイドへ振り分け厚みのある攻撃を披露します。受け身にならざるを得なくなった都野津田でしたが、自陣でパスを回されながらも大事なポイントでしっかりと守りきり、簡単には崩させません。しかし、この時間帯の展開が後半に大きな影響を及ぼすことなります。
前半22分、都三鷹に目の覚めるようなミドルシュートがありましたが、これは都野津田GKがファインセーブを見せます。この好プレーに鼓舞されたのかもしれません、25分頃から都野津田が徐々に前に出られるようになってきました。シンプルにDFライン裏を狙ったボールからチャンスを作り、コーナーキックを立て続けに得る時間帯に突入します。ただ都三鷹守備陣を崩すまでには至らず、決定的なシュートの場面まではなかなか持ち込めませんでした。両チームとも見せ場のあった前半は都三鷹1点リードで終わります。
後半立ち上がり、都三鷹が勢いのある攻撃を繰り出します。後半6分に11番の選手が中盤から出たパスからこの日2点目の得点を決めて2-0に、12分にはクロスからファーサイドのキャプテン7番の選手が見事にボレーをミートさせ3-0とします。一気にリードを広げた都三鷹、これで勝負あり、と思わせる数分間でした。
追いつめられた都野津田ですが、このままでは終わらせないという気持ちの入ったプレーを見せます。7番の選手のミドルシュートや、クロスボールに対しての9番の選手のシュートなど惜しい場面がありました。しかし前半から都三鷹のボール回しに必死に食らいついてきた疲れもあったのでしょうか、イメージ通りにパスが繋がらないシーンが見られるようになってきます。気持ちに体がついていかないもどかしさが伝わってくるようでした。
そして後半29分、都三鷹10番の選手が追加点を決め、4-0で地力で勝る都三鷹の初戦突破となりました。次は東京朝鮮との対戦となりますが、中盤での激しい攻防を制することができるかが決め手となる予感がします。この試合でのように自由自在な中盤を披露して欲しいと思います。
敗れた都野津田ですが、前線の選手には2年生が多いようですし、来年もこの舞台を狙っていることでしょう。今年のチームは闘う気持ちの非常に強い選手が多いように見えましたので、その気持ちを引き継いで頑張って欲しいと思います。
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