実践学園vs攻玉社
Kumazemi Report | 2009-05-23 |
平成21年度高校総体都大会1次(E)決勝 |
実践学園高尾グラウンド(晴) |
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やっぱりインターハイはこうでなくちゃ!と感じた真夏のような中、実践学園高尾グラウンドでEブロック決勝が行われました。駒沢も行けたのですが、攻玉社が実践学園にどう挑むのか、これをこの目で確認すべく、ここ高尾に参りました。
序盤から実践学園が東京ヴェルディ船越優蔵選手を髣髴とさせる9番の選手のポストプレー中心に攻め入ります。この9番の選手は空中戦の強さだけでなく、ポストプレーが上手く、足もとの技術もしっかりしている脅威のFWです。
そして、前半6分、この9番の選手が左からのクロスにさっと頭で合わせて、あっという間に実践学園が先制します。挑む立場の攻玉社としては、先に入れられるという最悪の展開になりますが、押されながらも相手に流れを完全に渡さず、粘り強く守りながら速攻でチャンスをうかがいます。前半24分には攻玉社のミドルシュートが実践学園ゴールのクロスバーをかすめるシーンもあり、「行ける!」と感じた攻玉社も受身にならずに果敢に攻め入るようになります。そして27分、左サイドからの展開から7番の選手がスルーパス、これを受けた11番の選手が前を向いて勝負に持込み、競り勝ってシュート、これが決まって攻玉社が同点に追いつきます。
しかし、実践学園は慌てません。追いつかれた2分後、攻玉社陣内バイタルエリア付近で混戦状態を作り、そこから思い切りよくミドルシュート、これが攻玉社DFに当たってコースが変わりゴールに吸い込まれ、これまたあっと言う間に勝ち越します。地力に勝る実践学園優勢の中、前半はこのまま折り返します。
後半に入っても球際に強い実践学園が圧力をかけ続け、後半4分にはまたも9番の選手が二アサイドから強烈なシュートを放ちますが、これはポスト直撃でした。このような運も味方につけた攻玉社も粘り強く守ってカウンターを狙います。そして最大の運が来たのが後半5分でした。左サイドの突破を図られた実践学園DFが、ペナルティエリア内で痛恨のファウル、攻玉社がPKを得ます。これをチームの支柱である10番の選手が右端狙ってキック!しかし、読み切っていた実践学園GKが見事にセーブ、実践学園応援団がヒートアップしました。
ここから実践学園はメンバーを入れ変えてきますが、攻玉社も下向くことなく、体を張ってディフェンス、1点差のまま白熱したゲームとなります。それでも実践学園守備陣の間延びしないようラインをきっちりコントロールする技術は見事で、攻玉社の速攻の目をことごとく潰していきます。
そして後半34分でした。実践学園が攻玉社陣内ペナルティエリアすぐ右で得たFKを見事なキックで攻玉社ゴール右隅に決め3対1と突き放します。ここから、少し寄せが甘くなったところを実践学園は攻撃の手を緩めず攻め続け、ゲームは3対1で実践学園が勝利しました。
サッカーの神様は決して片方のチームだけに味方することはないですね。両チームに同じように「運」が発現しました。しかし、強豪相手にアウェーの中で攻玉社は本当によく戦いました。本郷と日本学園を下した実力はホンモノです。現3年生が選手権予選をどうするのか、私に何か物言う資格はないですが、実力ある爽やかなチームなので、ぜひもう一度公式戦で見たいです。kumazemi's favorite players 2009:攻玉社の11番
シニア様も生観戦ですね。
5月にしては暑い日でしたが、試合も本当に熱かったです。
攻玉社の実力もホンモノでしたが、迎え撃った実践学園もやっぱりさすがでした。
おっしゃるとおり、両校の今後の躍進が楽しみです。
投稿: シニア様<kumazemi | 2009年5月26日 (火) 19:43
試験中の公式戦、頭ではわかっていながら選手達は大変ですよね。
体調管理しっかりして学業と部活を両立してほしいです。
私も両立がんばってます!
投稿: 第五審判様<kumazemi | 2009年5月26日 (火) 19:40
コメント、ありがとー!
そう言ってくれるととても嬉しいです、
しかし、速報隊の業務はかなり大変で、今だに右手の親指痛いです・・・
投稿: 玉社中生様<kumazemi | 2009年5月26日 (火) 19:38
コメントありがとうございます。
2年生が多いんですね。それはものすごく楽しみです。
投稿: 攻玉社旋風様<kumazemi | 2009年5月26日 (火) 19:35
常連校を次々に倒した攻玉社が、東京のトップクラスの強豪校である実践学園に如何に挑むか、この目で見たくて高尾まで来ました。(クマゼミさんと同じ気持です)
さすがに実践学園は鍛えられていると思いましたが、攻玉社の攻守にも感動と衝撃を覚えました。これからの注目校に加わりましたね。「実践に負けたくない」という気持ちが観戦者にも伝わりました。
両チームの今後の躍進を期待しています。
投稿: シニア | 2009年5月25日 (月) 23:10
とても白熱した良い試合でしたね。
この時期は学力試験もあり、双方ともコンディションを保つのが難しかったでしょう。
実践の先制も見事でしたが、食い下がる攻玉社のカウンターによる同点も見事。
前半、実践の攻撃は左サイドばかりで単調気味、もう少し前を向いた時に逆サイド
を意識できたら攻撃に幅が生まれたでしょう。
攻玉社のPKも実践キーパーは完全に右に蹴るのを予測していましたね。
よく研究しています。
またFKからの追加得点も、飛び出す傾向にある相手のキーパーの特徴をよく考えて
冷静に蹴っていたと思います。
そういう意味では実践が一枚上手、しかし攻玉社も攻撃のパターンを増やして
いけば良いチームになっていくと思います。
これからも双方頑張って下さい。
投稿: 第五審判 | 2009年5月24日 (日) 23:38
くまぜみ様、いつも臨場感あふれるリポートありがとうございます。攻玉社はただいま中間考査の真っ只中で、10時、キックオフの時は、僕らも答案用紙という対戦相手と戦いながら、先輩たちを応援していました。くまぜみさんのリポートで白熱した試合を知ることができました。心から感謝申し上げます。先輩の健闘も心から誇りに思います。
投稿: 玉社中生 | 2009年5月24日 (日) 03:53
私も観戦に行きました。
支部予選から東工大、大東文化を破り、本郷には5−1で勝ち、さらには日学と、すさまじい勝ち上がりでした!
フィジカル全盛の蹴るサッカーとは何か違う感じがしました。夏にはもっと成熟するんでしょうね。
記事にもありましたように超進学校で勉強も大変でしょうが、夏にまた見に行きたいと思いますので、高三はがんばってほしいです!(でも観客席情報だと、半分が2年生らしいです)
投稿: 攻玉社旋風 | 2009年5月23日 (土) 19:04