四日市中央工vs筑陽学園
Kumazemi Report | 2009-01-03 |
第87回全国高校サッカー選手権3回戦 |
さいたま市駒場スタジアム(晴) |
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さいたま市駒場スタジアムでは三重県代表四日市中央工業高校と福岡県代表筑陽学園高校の選手権3回戦が行われました。
立ち上がりは、両校激しいボールの奪い合いとなり、球際に強い筑陽学園が徐々にボールを奪取する場面増えていきますが、ゲームが落ち着き始めた前半15分頃からは四中工がペースを掴み始め、まずは右CKからのこぼれ球を右サイド14番の選手がペナルティエリアやや外から放ったシュートのこぼれ球を詰めます。これはゴールライン上で筑陽DFが必死のクリアで阻止しました。続く前半25分には、四中工がゴール20mやや左の位置からのFKを直接狙うもこれも筑陽GKがセーブしました。この四中工の攻撃が続く中で、筑陽の中盤にややスペースが目立つようになります。
ボールを奪ってから縦のロングボールでカウンター気味に攻撃を仕掛ける筑陽学園に対し、四中工は右サイド13番、左サイド5番の選手が常に逆サイドを意識し、この展開が中央からの攻撃にも厚みを増していきます。筑陽学園の空き気味となってしまった中盤をどう修正するのかが気になりましたが、両校DFの厚い守備の前に前半は無得点のまま折り返します。
後半は開始早々からエンジンがかかった四中工が陽陣地へ攻め入ります。筑陽は後半5分、11分とに得たセットプレーから流れを変えたいところでしたが、四中工ディフェンスの集中力も切れません。得意のプレッシングサッカーで三重県大会を勝ち抜いてきた四中工は、より足を動かし、ボールを持った選手を追い越してボールを受ける、果敢な動きがボール支配率を高めていきます。
後半10分には2列目から追い越してきた10番の選手がペナルティエリア内で相手DFの裏でボールを受け、そのままシュートに持ち込むも惜しくもバーの上を越してしまいます。その後は、後半22分、25分と両校選手交代を行いますが、ともに高い集中力でのディフェンスから相手に決定的な場面を作らせず、後半30分を過ぎた辺りからは両校の意地と意地とのぶつかり合いのように奪っては仕掛け、またそれを奪っては仕掛けるという激しい攻防が繰り広げられますが、ともにゴールを決めることが出来ず、このままPK戦での決着に勝敗をゆだねることになりました。
先行の四中工に対し、後攻の筑陽学園は3本終わったところで3-1。四中工は4本目を外すも5本目を決め4-2で死闘を制しました。今年のチームはなかなか結果を残すことが出来なかったという四日市中央工業が5年ぶりのベスト8進出を決めました。
第87回大会は波乱の大会といわれながらも、三重県内最多出場回数を誇る名門の復活に、準々決勝広島皆実戦がものすごく楽しみになってきました。
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