高輪vs都つばさ総合
Kumazemi Report | 2008-08-24 |
第87回全国選手権東京大会4地区予選 |
都つばさ総合高グラウンド(雨) |
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この日第2試合目は、東の張出大関の都つばさ総合に前頭筆頭高輪が挑むカードとなりました。自校グラウンドで試合をするつばさ総合の応援はもちろん多かったですが、高輪もそれに負けないくらいの応援団が詰めかけていました。
試合は両者の激しい応酬で幕を開けます。キック・アンド・ラッシュという表現がまさにぴったりの、ボールを奪ったら速い展開で前線につないでシュートを狙う攻防が繰り広げられました。お互いに気持ちが入りすぎとも思える程のプレーの中、地力で上回るつばさ総合が徐々にペースを握っていきます。
前半10分には、ゴール正面約25mからつばさ総合10番の選手がフリーキックでゴールを狙いますが、これはわずかに右にそれました。つばさ総合はFW17番、ボランチの14番が攻撃のアクセントとなり、高輪ゴールに次々と迫っていきます。
つばさ総合の攻勢に対し、高輪は文字通りの全員守備で必死にピンチを凌いでいきます。中でも光っていたのが中盤8番の選手でした。ここぞという時に相手を止める力と、運動量の豊富さはすごかったです。もちろん彼だけではなく、チーム全体の運動量が半端なものではなかったため、最後まで持つのか心配になるほどでした。こうして高輪が耐えて0-0でハーフタイムを迎えます。
後半1分、6分と高輪がシュートを撃ち、反撃を感じさせましたが、再びつばさ総合が主導権を握りはじめます。長い時間攻めているためか、やや攻撃が単調になりがちでしたが、右サイドバック4番が積極的にオーバーラップするなどでアクセントをつけていました。後半12分、15分と17番が絡んだチャンスが生まれますが、いずれも高輪GK、DFの体を張ったブロックに阻まれゴールにはなりません。攻めるつばさ総合に守る高輪、という構図で進んでいきましたが、後半30分過ぎから高輪がカウンターで決定機を作るようになります。後半32分には、中盤でボールを奪い出したスルーパスに9番が走り込み、DFをかわしてシュートを放ちます。しかしこれは枠に飛ばず、スコアレスドローのまま決着は延長戦に持ち越されることとなりました。ちょうどこの頃から雨が降り始めます。
延長前半2分にも、高輪が先ほどと同じパターンでつばさゴールを脅かします。延長戦に入って明らかに試合の流れが変わりました。ここまで攻め続けてきたつばさ総合がなかなかシュートまで持ち込めなくなったのに対し、守備に忙殺されてきた高輪はボールが良く通るようになってきます。そして延長前半9分、中盤左サイドのフリーキックから高輪8番が上げたセンタリングを4番の選手が合わせると、ボールは右ポストに当たりゴールに吸い込まれました。高輪が先制し、延長前半は終わります。
雨が止んで始まった延長後半もペースを握ったのは高輪でした。延長後半1分、8番の選手だったでしょうか、スルーパスに反応してGKと1対1となったところを、冷静にシュートを決めてリードを2点に広げます。つばさ総合が前がかりになり、自陣に大きなスペースができていたところを上手く突いたゴールでした。後の無いつばさ総合は猛攻をしかけますが、完全に勢いに乗った高輪の守備を崩すことができませんでした。終了直前には18番の選手がゴール正面でGKと1対1になりますが、シュートはキャッチされ万事休す。高輪が2-0で激戦を制し、地区予選を見事突破しました。
昨年は都大会決勝まで駒を進めたつばさ総合、ここで姿を消しました。これが一発勝負というものなのでしょうが、気になる選手も多くいただけにちょっと残念な感もあります。ただ、彼らを上回って勝ち進んだ高輪イレブンを見続けられるのは非常に楽しみです。運動量に裏打ちされた全員サッカーが旋風を起こすのでしょうか。
取材:コータロー
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竹原先生率いる高輪は、コータローからの情報によるとスタミナがあって集中力が切れず、ここぞという場面での決定力もあるすばらしいチームとのことでので、都大会が大いに楽しみですね。対するつばさ総合は、昨年度は関東大会に出場して選手権都大会準Ⅴですから、今年のチームは他校には執拗にマークされ、周囲からは否が応でも前チームと比較され、といった感じで大変だったと思います。堀川先生、いつかまた旋風を巻き起こしてください。
石神井は選手権でなかなか勝てないですよね
よくT2で頑張ってると思います
投稿: JFA | 2008年8月28日 (木) 07:24
5地区では石神井が負ける波乱も起きましたよ!
投稿: 石神井 | 2008年8月27日 (水) 20:28