花たちの写真
総体予選が終わり、夏合宿シーズンに入る前に少し休憩しましょう。
まずはブーゲンビリヤとやまぶきです。
続いて薔薇と一八(いちはつ)です。
そして蒲山菖蒲(かまやましょうぶ)にデンドロビウムです。
デンドロビウムの花言葉は「我儘な美人」。『宴のあと』(三島由紀夫)を思い出しますね。このデンドロビウムは『宴のあと』第四章「暇な同士」の最後に出てきます。かづと野口が初めてのデートで池ノ端公園を散策し、上野精養軒のグリルで昼食をとりますが、話が途切れると亜欧堂田善風に描かれた軍艦伊勢の図などを眺めまわす野口に何でも今栄えているものの活力が好きなかづの心はいらだちを覚えます。ここで野口はかづを奈良の御水取に誘いますが、野口がとある欄の花を指して「あれをごらん。あの蘭を何と言うのか知っているかね」の問いかけに「知らない」と答えたかづに向かって「あれはデンドロビウムというのだ」と不機嫌に言うのです。ここから第五章「恋に関するかづの解釈」につながっていきます。第十六章「洋蘭・オレンジ・寝台」でもデンドロビウムが再び出てきてこの花はこの小説のモチーフになっています。
最後はどーんといきました。
高校生の皆様、夏合宿に向けてきっちり体を作ってください。
あと約1ヶ月半で選手権予選が始まります。
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