帝京vs堀越
Kumazemi Report | 2007-04-07 |
平成19年度関東大会東京予選2回戦 |
清瀬内山グラウンド(曇) |
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関東大会予選、帝京と堀越の一戦です。帝京は1月の創価戦を2-0、堀越は日本学園を1-1からPKで退けての2回戦です。
清瀬内山グラウンドは応援する人がグラウンド内に入れず、外を囲むネット越しに観なければならない状況でしたが、たまたま私が陣取った位置の前は帝京の練習だったのでよくチェックしたのですが、明るく練習しながらもものすごく気合が入っていたのがわかりました。
結果的には実力差以上にこのゲームに臨む「気合」の差がスコアに出てしまった試合になりました。これほどの実力差はなかったと思います。
前半は個々の技術と徹底的に仕込まれた高い戦術、特にプレスの速さと局面局面であっという間にコンパクトな三角形を作って打開していく戦術で序盤から帝京がボールを支配します。
しかし、なかなかフィニッシュに持っていけません。逆に堀越は少ないチャンスを速攻気味に展開し、シュートまで持っていっていました。決定的な場面も前半11分に堀越にありました。惜しくもポスト右に外れてしまいましたが、帝京のDF陣もまだ落ち着く前でしたし、これが決まっていたらまた違った展開になったのではないでしょうか。
それにしても帝京はすごいです。中盤の素早いプレスと3番のキャプテンのDFラインの統率によって落ち着きを取り戻したあとは堅く守っていきました。
堀越のがんばりもあって前半は0―0で進みますが、堀越の左コーナーキックを防いだ直後に帝京が速攻を仕掛けたところ、ペナルティエリア内で倒してしまいPKを与えてしまいます。これで均衡が破れ、一気に帝京が押せ押せになります。願わくば、これも結果論ですが堀越はこのまま1点のビハインドのままで前半を終了したかったと思いますが、帝京は猛然とあと1点取りに来ます。
ちょっとわかりにくいですが、右の写真が2点目です。ここまで堀越は3番、5番、6番の守備陣が帝京の10番の選手に決定的な仕事をさせないように注意を払い、しかも中央からは崩されない守備を集中してやっていたのですが、速いプレスでボールを奪って右に左に振り回してのサイド攻撃についに耐え切れなくなって失点してしまいました。
前半で2点差をつけた帝京は、後半怒涛の攻撃を仕掛け続けます。前半の賢明な守備でで少々疲れてしまったのか、後半寄せが甘くなってしまい、堀越ゴールに容赦なく襲い掛かって6点をもぎ取りました。
堀越も意地のPKで1点返しましたし、私は堀越の9番の選手に才能を感じました。総体予選までにまたぐーっと成長してくると思います。
サッカーではいろんな要素がからまって圧勝も可能と考えられる相手に勝ったものの僅差のスコアになったり、実力差はさほどないので大差がついたりするとても複雑極まりない難解なスポーツです。だから人々を引き付けるのです。
まして高校年代ではそのゲームの過程におけるほんの些細なことがメンタルな部分に大きく影響を及ぼすこともあります。それは昨年の選手権予選準決勝で台風の目になっていてすばらしいチームだった関東第一が、よもやの退場劇もあって暁星に5点差で敗れたゲームでもわかります。
今日は最後に現時点で東の横綱である帝京10番の選手のシュートシーンを載せたいと思います。
kumazemi's favorite players 2007:堀越の9番
そうなんですかー
自分はインターハイと選手権に期待してるんですよね!
投稿: あ | 2007年5月 2日 (水) 17:35
あ様
度々のコメント、ありがとうございます。
私も実は日本学園は今回の大会ではダークホース1番手だと思っていたんです。もしやってたらと考えても想像できませんがいいゲームになったのではないでしょうか。
投稿: kumazemi | 2007年5月 2日 (水) 17:09
帝京VS日本学園ってのも見たかった!
やってたらどうなりますかね!?
投稿: あ | 2007年5月 2日 (水) 16:57
T1に興味があるのでT1中心の記事を沢山みたいです。
投稿: OB | 2007年4月10日 (火) 21:56