暁星vs関東第一
Kumazemi Report | 2006-11-12 |
第85回選手権東京大会Aブロック準決勝 |
西が丘サッカー場(晴) |
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西が丘サッカー場で行われた選手権東京Aブロック準決勝第1試合、暁星対関東第一のゲームです。快晴でしたが、ゲーム展開に影響を及ぼすほど強く北風が吹く中で行われました。先に申し上げますが、このような大差になってしまったのはアクシデントの影響もあってのことで、100%実力差ではないと思います。
ゲームは関東第一が風上でスタートします。
関東第一は5分に左サイドからの早めのクロスからビッグチャンスをつくり、10分には中央ペナルティエリアやや外からの惜しいミドルシュートを放つなど、攻撃がフィニッシュまでいくいい流れで展開します。はっきり申し上げて関東第一のペースだったと思います。
ただ、暁星も焦らず集中して守り、すきあらば14番風間選手を中心に速攻を仕掛けます。こんな感じで関東第一優位で進んでいた15分、たった1回の決定的チャンスを暁星がものにします。
決めたのはkumazemi's favorite playersである14番風間選手です。関東第一からオフサイドのアピールがありますが、写真一番左を見る限りでは、オフサイドではなかったです。風間選手の飛び出しがあまりに絶妙だったのです。カウンター一発できっちり1点とるところは暁星はさすがです。このしたたかさは伝統のなせる技でしょう。
関東第一は28分に右コーナーキックを深めに蹴った惜しいチャンス(たぶん繰り返し練習しているパターンだと思います)があり、結果論ですがこれは決めておきたかったです。
このピンチを逃れた30分、関東第一がDFからビルドアップしていこうとするところを中盤でボールを奪い返した暁星がそのままつなぎ、8番宮崎選手が左足を一閃2点目を取ります。
アクシデントはこの3分後におきました。暁星ペナルティエリアで混戦になっていたところ「ピーッ」とファウルを表す長い笛が鳴りました。私は(というより私の席の近くにいた人ほとんどが)「PKだ!」と叫びました。錯覚かもしれませんが主審の方がペナルティマークを指すようなしぐさも見えたのです。しかし、PKは始まらず、関東第一の選手がピッチの外へ出て行きました。シミュレーションによる累積2枚目のイエローでの退場だったのです。
風上にいながら2点を先行され、3点とらなければならない状況で1人少ないハンデを背負うには、あまりにも早い時間帯でした。前半はこのまま2-0で終わりますが、下手すると7対3くらいで関東第一が押していましたので、関東第一にとっては何とも重苦しい前半の終わり方でした。
後半になっても強風は止まず、暁星が風上の有利さをフル活用して開始早々から攻め立てます。7分には左サイドから狙い済ました10番寺島選手のミドルシュートで3-0、18分には自陣バイタルエリア付近で奪ったボールをタテにすばやくつなぎ、またもや14番風間選手がマークを振り切ってシュートして4-0、終了直前には左サイド深いところでの風間選手の粘りから5点目を上げ、結局5-0で暁星が勝ちました。
後半28分に関東第一のエース森相選手にチャンスが来ましたが、暁星も早い寄せで仕事をさせませんでした。
警戒されマークされながらも決定的な仕事をする風間選手はすごいです。これで2年生ですから末恐ろしいです。
しかし、関東第一も歴史を作りました。ほとんどの高校生が、高校生として西が丘サッカー場でプレーすることは「憧れ」のまま永遠に封印することになります。ここまできたのはすばらしいです。感動しました。
昨年までの10年間、暁星が決勝に進出すること3度、96年度は修徳に、02年度は国士舘に、04年度は実践学園に、それぞれあと一歩のところで敗れています。決勝は修徳でも国士舘でもどっちでもリベンジマッチになります。今年の決勝もまたみどころのあるカードになりそうです。
kumazemi's favorite players:関東第一の森相選手(9番)
2006年度の関東第一高校の写真を是非見たいのですが…よろしくお願いします!!
投稿: 11 | 2010年2月10日 (水) 12:52