東京の意地
今日の日記は言葉のみのノーフォトグラフでいきます。この3日間いろいろ考えてました。
今年の東京代表の暁星は13年ぶり10回目、都立久留米は14年ぶり2回目の出場です。それぞれの前回出場時は暁星が初戦で福山葦陽に1-1からPK負け、都立久留米は初戦で東海大五に0-1と破れました。
思えば選手権で東京代表が優勝したのは帝京が四日市中央工業との両校優勝した平成3年まで遡らなければならず、ここのところはなかなか上位に食い込めない年がずっと続いています。
私は選手権の歴史の中で、東京にとって大きな出来事だったのが、平成6年(1994年)の決勝で帝京が市立船橋に0-5というスコアで敗れたあの一戦にあるような気がします。
もちろんそれまで帝京は決勝に進んだ大会は全て優勝していたわけで、決勝不敗神話が崩壊したという側面もあるのですが、それより市船森崎選手にハットトリックまで決められての0-5というスコアで負けたことが大きいと感じているのであります。
それまでの私の帝京に対するイメージから彼らは大敗しないものと思っていました。ですから、それは衝撃的なことだったわけです。市立船橋はこれが初優勝で、その後の全国では市立船橋が国見と並んでチャンピオンとして君臨していったのは皆さんご存知だと思います。ここでバトンタッチが行なわれた気がしてならないのです。
帝京は平成9年(1997年)、平成10年(1998年)にも決勝に進みますが、いずれも東福岡に敗れ準優勝に終わっています。そして、ここで抵抗力を失ってしまったのか、ここから東京冬の時代へ突入していくことになります。
Jリーグ開幕が1993年で首都圏に複数のプロチームがありましたから、このプロリーグ創設と何か因果関係があるような気もします。でも、それは千葉や埼玉も同様だと思うので、本当のところはよくわかりません。
私は今年の東京代表2校には、この冬の時代に終わりを告げるような戦いを期待しています。
確かに前評判はそれほど高くないかもしれません。入ったブロックも厳しいブロックと言えるでしょう。
でも、暁星は國學院久我山、修徳を撃破し、都立久留米はインターハイベスト4の帝京を破っての出場です。何ら臆することはありません。あなた達はこの東京で最強の高校チームなのです。私はあえて、精一杯悔いのないようプレーしてほしい気持ちの表現を封印し、どんな泥臭いサッカーでもいいですから意地と気合で戦ってほしいという気持ちを表現します。怒られてしまうかもしれませんが、面白いサッカーでなくていいです。とにかく初戦を突破してください。突破したら次の試合で思いっきり面白いゲームを見せてください。
私は偶然にも全日本ユース決勝を観戦する機会があり、そこで滝川第二を観ました。そのときの印象から暁星の選手の皆様にお願いがあります。それは以下の4つです。
- PKの練習を徹底的にやっておいてください。
- 自陣バイタルエリアでは絶対に不用意なファウルはしないでください。
- 80分間、足を止めないで下さい。
- ボールをいつよりもまして大事に扱ってください。
平時の私は「勝つこと」より「感動」にこだわる方ですが、この全国選手権初戦だけは「勝利」に「こだわらせて」いただきますことをどうぞお許しください。
私は、クマゼミさんに懇意にしていただいているサッカーとは無縁であった男です。が、クマゼミさんのサッカーに向ける情熱、特に東京都の高校サッカーに向ける並々ならぬ情熱の前に、クマゼミファンとなり、また、高校サッカーファン一歩手前までなっている男です。
クマゼミファンの私からも、暁星のみなさん、都立久留米のみさんにお願いします。絶対、全国選手権初戦に勝利してください。そして、みなさんを、東京都の高校サッカーを心の底から愛しているクマゼミさんに、喜びの一部を、おすそ分けしてあげて下さい。そのいい循環が東京都高校サッカー、全国高校サッカー、そして日本のサッカーの底上げになることを信じております。期待してます!!
投稿: 豆タンク | 2006年12月 1日 (金) 11:33
両校とも柔軟に対応するスタイルのチームですので何とかしてくれると期待しています。同じ日本の高校生レベルでの戦いですので、集中をきらさず戦略を貫き通せば道も開かれるのではと応援します。残り一ヶ月を切りました。本当に楽しみです。
投稿: 暁星サポータ | 2006年12月 1日 (金) 13:00