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2006年9月 6日 (水)

選手権東京予選激闘の記憶2

8月25日の日記でも記憶をたどって書いたのですが、もうひとつ記したいと思います。

2003年の選手権Aブロック決勝、帝京高校vs成立高校戦です。

この年の帝京は関口選手(現ベガルタ仙台)を擁していてインターハイでも準優勝(優勝は平山選手を擁した国見)するなどかなり強かったです。対する成立は宮内総監督を迎えての強化策が実りつつある年でした。

帝京の関口選手に注目が集まっていましたが、成立10番の市川選手(現法政大学)や鳥井選手(現駒澤大学)もすばらしい選手でした。市川選手の準決勝修徳戦の追いつかれてからの立て続けのゴールも本当に見事でした。

前半は一進一退で0-0で終わりますが、後半12分中盤からの縦パス一本で10番市川選手が右足で流し込み成立が先制します。このシュートも帝京DFがこの縦パスに素早く体を寄せ一度は止めるのですが、これでも体のバランスを崩さなかった市川選手が流し込んだものです。強い選手と評価されていましたが、久々に見る本当に屈強なFWでした。

このままどんどん時間が過ぎていきます。帝京にも焦りの色が見えるのがはっきりわかりました。私も「あー帝京負けだな」と思いました。

しかし終了直前(私の腕時計では40分を過ぎていたと思います)、ややゴールから離れた左サイド寄りの位置で帝京がFKのチャンスを得ます。後がない帝京はDF1人残して残りの9人全員が上がりました。

直接フリーキックでしたが、帝京DFの選手はシュート性ではないロビングに近いボールをゴール前に上げます。ここに帝京DFの選手が走り込み成立DFとヘッド競り合い、僅かに帝京の選手の頭が先に触れてボールはそのまま成立ゴールに吸い込まれていきました。帝京が同点に追いつきます。そしてこの後すぐにタイムアップ。この年のAブロック決勝はVゴール方式の延長戦に入ることになりました。

このタイムアップの笛のとき、成立の選手の何人かが天を仰いだのを見ました。無理もありません。勝てば全国選手権という舞台で帝京相手にあと1分凌いでいれば1-0で勝っていたのですから。対して帝京は9回裏ツーアウトランナーなしから起死回生の同点ホームランが出た感じですから完全に息を吹き返しました。

延長前半は0-0で終わります。私的結果論ですが、成立がこの延長前半を踏ん張って凌いだことが、起死回生の同点ゴールで息を吹き返したその後の帝京の勢いをかなり弱めたとのではないかなぁと思っています。

一気に決められなかった帝京に対し、準決勝もそうであったように追いつかれても意気消沈しないで顔を上げてゴールに向かい続ける成立の精神的な強さが、奇跡的に追いついた帝京のアドバンテージを徐々に消していったのではないでしょうか。そうこうしているうちに奇跡的に追いついた側とあと1分逃げ切れずに勝利をするりと落としてしまった側の精神的優位性がなくなってきたのだと思います。

そして延長後半3分、成立はセンターサークルに程近い位置からのフリーキックをゴール前に上げ、競り落としたボールを完全にフリーだった当時2年生のFWの選手が決め、成立の延長Vゴール勝ちとなりました。なぜかこのとき帝京DF陣はみんなボールウォッチャーになってしまい、この選手を完全にフリーにしてしまいました。本当、このときだけです。他の場面では声を掛け合い、きちんマークをし、体を寄せて守っていました。

後で何かで知ったのですが、成立はこの攻撃パターンを繰り返し繰り返し何度も練習していたそうです。日々の苦しい練習の成果を土壇場で出すんですから、見事というしかないです。

私も高校時代、顧問の先生に言われました。

「試合で100%の力を出したければ練習で120%出せ」

これはできないことをやれといっているのではありません。練習は真剣にやれということです。そして練習を手を抜かず真剣にやることで精神力も鍛えられます。

この積み重ねがいざというとき出るんですね。そしてこの厳しい練習の賜物を無意識に表現し、観ている人に感動を与えてくれるのが高校サッカーなのです。

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選手権東京予選激闘の記憶2を参照しているブログ:

コメント

この試合は私も見に行ってました。kumazemiさんも現場にいらしたのですね。
ものすごい試合だったですね。高校サッカー!感動を与えてくれました。

かえるの中村様
コメントありがとうございます。本当、激闘でしたね。きっと今年も記憶に残るゲームが観られると思います。

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