修徳vs都保谷
Kumazemi Report | 2013-10-13 |
第92回全国選手権東京Aブロック2回戦 |
清瀬内山グラウンド(晴) |
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10月だというのに30度に迫る暑さが続く2013年の東京。今年も選手権東京都予選が始まっています。この日の清瀬内山グラウンド第1試合に登場したのは、1回戦で都小松川を延長戦の末に下した都保谷。そして2回戦から登場の修徳です。
かなりの強風が吹くグラウンドで、前半風上に立ったのは修徳でした。修徳は最終ラインから球足の速いパスで中盤、前線へとボールを運び、じわじわとゴールに迫っていきます。クリアボールが風で押し戻される状況の都保谷は、じっと耐える展開となりました。
修徳は右サイド2番、7番の選手が活発に動きチャンスを作ります。また、そこに中央9番の選手も絡み、右から中央へパスが回りシュート、という形が目立ちました。23分の先制点はまさにその流れ。右から鋭いドリブルで中に切れ込んだ7番の選手から9番の選手に渡り、ゴールが生まれます。
修徳はさらに28分、右から左へのボール回しから、6番の選手だったと思いますが、ゴール右隅を突く絶妙なシュートで追加点をあげます。36分には、今度は左から右の展開でボールを持った7番の選手が、ペナルティエリア外をDFと対峙しながら中央へスライド。倒れこみながら左足で放ったシュートは、弧を描きゴール左隅へ吸い込まれていきました。前半終盤に入ってからはゴール前での局面も作った都保谷でしたが、前半は修徳のボール支配を崩せず、3-0でハーフタイムを迎えます。
後半開始からの数分間で、試合の雰囲気は一変しました。
まずは後半2分、都保谷は修徳DFの一瞬の隙を突いてボールを奪うと、7番の選手のシュートで1点を返します。続いて5分、2番の選手だったでしょうか、ドライブのかかった強烈なミドルシュートを叩き込み、得点差を1点としました。
この勢いのまま同点に追い付きたい都保谷、後半12分には、右、中央、左と横の展開から7番の選手がシュート。この7番の選手はこの後も積極的にゴールを狙い、修徳の最終ラインを落ち着かせませんでした。
浮足立ったようにも見えた修徳でしたが、徐々に前半のプレーリズムを取り戻していきます。両チームともに「次の1点を取れば」という気持ちが試合に表れたようで、緊迫した空気の中で攻防が繰り広げられました。その均衡を破ったのは修徳7番の選手。後半33分にエリア左からのシュートで、試合を決定づけました。
苦しみながらも勝ち抜いた修徳の次戦は都狛江と。流れるような人の動きとパスワークは見応えがあると思います。後半の怒涛の攻撃が鮮烈な印象を与えた都保谷イレブン。残念ながら敗れてしまいましたが、3点ビハインドから追い上げた力は素晴らしいものでした。
取材:コータロー
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