暁星vs豊島学院
Kumazemi Report | 2013-04-07 |
平成25年度関東大会東京予選1回戦 |
駒沢第二競技場(晴(強風)) |
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東京は台風並みの低気圧が通り過ぎて快晴となったものの強い風だけは治まらず、コンディション的にはあまりよくない中、25年度の関東大会都予選が始まりました。
この時期は新1年生入部を目前にして各校試行錯誤しながらチームとしての色合いを模索する時です。そんな中で暁星がどんな感じなのか見てみました。
前半は追い風の豊島学院がスピードを活かした攻撃でいい流れを掴みます。特に8番の選手のアグレッシブな仕掛けには暁星守備陣も少し手を焼いていました。前半10分には豊島学院がこの8番の選手のスピードに乗ったタテへの突破でGKと1対1のチャンスがありました。しかし、残念ながらこの決定機を決めることはできませんでした。おそらくこのシーン、暁星は「やられた」と思ったのではないでしょうか。
前半20分過ぎから向かい風の暁星に持ち前の小刻みなパスワークが冴え始め、前半29分には決定的チャンスを迎えます。こちらも外してしまいましたが、豊島学院のスピードを活かしたシンプルなタテ攻撃に耐えていた暁星が徐々に圧力をかけ始めます。
そして前半36分でした。暁星は見事なパスワークから豊島学院守備陣を翻弄、最後はヘッドで押し込んで暁星が先制します。
後半に入って追い風になった暁星は風を味方につけながらも速いパス交換でいいリズムを形成、しばらく優位にゲームを組み立てます。しかし、ややフィニッシュに制度を欠き、いい流れながら追加点は奪えません。
すると豊島学院ベンチが動いて後半14分に8番の選手に代えて16番の選手を投入、19分には9番の選手に代えて13番の選手を投入します。駒沢第二の人工芝ピッチはけっこう固く、この強風もあって、前半長い距離を走ってやや疲れが見えていた前の選手をフレッシュにする意図だったかもしれません。
奪ったボールをグラウンダーでていねいに繋いで攻撃したい豊島学院ですが、暁星の中盤のプレッシャーもあって、これがなかなかうまくいきません。ゆえに攻撃の糸口がなかなか見つからない時間帯が長く続きます。
そして後半36分に暁星が18番の選手を投入、この後アディショナルタイムに入った40+2分にカウンターから右サイドを突破して2点目を決めた暁星が2対0で勝利しました。
正直、豊島学院の前半のあのGKと1対1が決まっていたらゲームの行方はわからなかったと思います。敗れはしましたがスピードあるドリブルが持ち味の8番の選手やポジショニングや反応がすばらしいGKの選手がいますのでこれからが楽しみですね。なお、暁星の8番の選手の今後も要チェックです。
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