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2013年1月13日 (日)

鵬翔vs星稜

Kumazemi Report 2013-01-12
第91回全国高校サッカー選手権準決勝
国立競技場(晴)
鵬翔   vs   星稜
2
1 前半 1
1 後半 1
2
4 PK 3

いよいよ選手権は会場を国立へ移し、 天気も良く、風もほとんどなく 非常に素晴らしいコンディションの中で 準決勝が行われました。

今大会、優勝候補と目されていたチームが いずれも姿を消す中で勝ち残った両チーム。 選手権本大会に入ってもなお試合を重ねるごとに 成長を遂げている両チームの対戦は非常に注目が集まります。試合序盤、流れをつかんだのは星稜でした。長身FWの13番にシンプルにボールを集め、 9番の選手に落とし攻撃のリズムをつかみます。 両FWともに背丈があり、ポストプレーはさることながら 足元の技術もかなり高く、鵬翔はとても苦労します。

また、星稜5番の選手からのロングスローはCKと同じくらいの球筋で脅威となります。 そんな中、13分にゲームは動きます。 星稜は右サイドから10番、13番とつなぎ、 13番からシュート性のクロスが入ります。 中を固めていた鵬翔DFですが、クロスはファーサイドまで流れます。 ここに詰めていた19番が冷静に左足で蹴りこみ1-0とします。中の人数は揃っていましたが、クロスはコース/スピードともに質が高く、13番を褒めるほかありません。

しかし、鵬翔にもチャンスが巡ってきます。 前半1分と22分にゴール前フリーキックのチャンスをものに 出来ていなかった鵬翔ですが、29分にまたしても同じような位置で ファウルを受けます。 キッカーは2年生にして司令塔の8番。これまでの戦いにおいても幾度となくチャンスをつくってきた右足が振りぬかれ、ボールは 縦回転の軌道を描き、壁を越してフォークボールのように落ちていきそのままゴールに突き刺さって1-1の振り出しに戻します。

これで息を吹き返した30分過ぎからの鵬翔は、高い位置でのボール奪取から攻撃へつなげリズムが生まれます。また、DF陣もここまで苦戦していた星稜FW陣に対してもしっかりとケアし、決定的な仕事をさせず前半を終了します。ちなみに鵬翔GKはプレスキックは右足、速攻時のパントキックは左足、どちらも正確なコントロールされていて驚きました。

さて、後半の入りはやや鵬翔ペースで進みます。リズムの生まれた攻撃は、8番を軸に屈強な星稜DF陣とのボディコンタクトを避けるかのように1タッチ・2タッチで 簡単にはたき、サイドを支配します。特に左サイドの6番と7番の運動量は素晴らしいものがありました。

両チームともに決め手を欠く中、後半14分でした。星稜は 右サイドで得たフリーキック、サインプレーで右サイドを崩し グラウンダーのクロスからシュートへつなげます。 混戦からあわや・・・の場面をDF陣が辛うじてクリアします。

続く24分、鵬翔ベンチは1年生FW10番に代えて13番を投入します。鵬翔のエースナンバーは13番、あまりにも有名な話ですね。13番の選手は県予選で左膝半月板を損傷しており、限られた時間でしかプレーできないようで、今大会はスーパーサブ的な役割のようです。

さてゲームは25分以降もやや鵬翔ペースで進んでいましたが 35分、星稜にスーパープレーが生まれ、追加点が入ります。右サイドからあげられたクロスが鵬翔DFにあたりゴールライン付近に浮き球として流れてきます。そこに走り込んでいた星稜10番が背後からの浮き球にダイレクトで合わせてボレーシュートを放ち、これが逆サイドネットに突き刺さります。位置こそ違えど、バッジオがブレシア時代に決めたゴールを思い出しました。瞬時にGKの位置やコースを判断した10番の素晴しい個人技だったと思います。 正直このゴールで勝負あったと思いましたが、私が間違っていました。

ドラマはまだまだ続きます。2分後の37分、鵬翔は右FKからこぼれたボールに素早く反応した6番が右足を振りぬきゴールへ突き刺し2-2の同点とします。

そして死闘を尽くした両チームの戦いはこのまま同点で終了、無情にもPK戦での決着となり、PK4-3で鵬翔が初の決勝進出を決めました。 ここまで勝ち残った両チーム、大差はなく正直どちらが勝ってもおかしくない  好ゲームでした 。 同じ条件で再戦したらどちらが勝つかなんてわかりません。気持ちのこもった試合にただただ胸が熱くなりました。

関東を襲った大雪の影響で19日(土)に変更となった決勝戦、どちらかが勝っても初優勝。この選手権に向けて頑張ってきた高校生の頂点を決めるゲームであると共に、このチームで出来る最後のゲームです。

最高のプレーを期待したいと思います。

取材:おび天

2013年1月 6日 (日)

桐光学園vs作陽

Kumazemi Report 2013-01-05
第91回全国高校サッカー選手権準々決勝
三ツ沢球技場(晴)
桐光学園   vs   作陽
2
1 前半 0
1 後半 1
1

いよいよ選手権も準々決勝、大勢の観客が 三ツ沢球技場に集まりました。 グラウンドとスタンドの距離が近く、 さらに高さもあり本当に観やすい球技場ですね。

さて、今回のマッチレポートは プリンスリーグ関東1部でJユースを抑え、首位を走る神奈川代表の桐光学園と 高校年代最高峰のプレミアリーグに参戦している岡山県代表の作陽高校となります。

先述のとおり、注目の一戦に大勢の高校サッカーファンが集まりました。 試合序盤、桐光の圧倒的な攻撃力が作陽DF陣を翻弄します。 特に10番の選手から出されるパスは精度が非常に高く、さらにこの選手は ボディコントロールが良くドリブルでの仕掛けも目を見張るものがありました。 この10番からの供給に反応する両サイドやFW陣のスピードやタイミング、常に 裏への抜け出しを意識した姿勢がすばらしかったと思います。

前半10分を過ぎるあたりから私自身、「とりこ」に なっていたのはいうまでもありません。 また、DF陣もどこでボールを奪うのか、同じ認識のもとでプレーしており、 その奪ったあとからの攻撃への切り替えも早く、今大会観てきた中でも頭ひとつ抜けたチームのよう感じました。 一方、幾度となく繰り返される桐光の攻撃に対してぎりぎりのところで防いでいたのが 作陽DF陣。特にCBの4番、5番は高さもさることながら対人の強さ、読みの鋭さが 素晴らしくとても落ち着いたプレーを見せます。

前半0-0を想定内のゲームプラン通りとして進めていた作陽だったかもしれませんが 34分に均衡が破れます。桐光10番のCKを4番が折り返し、混戦から2番が押し込み1-0とし 前半終了。

しかし、このまま引き下がるわけのはずがない作陽は後半から 一気に畳み掛けます。 前半は桐光10番からの展開力、FW陣の裏への抜け出しが気になり なかなかラインを高めにとることのできなかったと思いますが 後半からコンパクトなライン取りを行い、高い位置でボールを奪い攻撃に転じます。 特に10番から9番の選手が入った16分過ぎからその勢いは増します。 前半思うように前線で収まらなかったボールがこの9番をターゲットに シンプルにあててそこからの展開が桐光DF陣を苦しめます。9番は大柄な選手ですが、高さ・キープ力・突破力ともに優れ 攻撃にリズムが生まれます。

また、作陽7番は私が見てきた中でもトップクラスのスピードを持ち合わせており 彼にボールが渡ると会場内の空気が一瞬止まったかのような雰囲気になります。 そんな中、後半35分に作陽9番→7番でサイドを崩しセンタリングから 14番(後半21分途中交代の選手)が中で粘ってキープし、ゴール右隅に同点ゴールを 決めます。

後半のギリギリまで何とか粘っていた桐光DF陣もこの失点はショックが 大きかったように思います。 更に畳み掛ける作陽、もしかしたら逆転も・・・と会場の雰囲気が変わり始めた 後半ロスタイムにドラマ、いやこんな安っぽい言葉では言い表せない ある意味サッカーの面白さ、怖さを感じる瞬間が訪れます。

ロスタイム41分にPK戦を想定して作陽はGK1番から大型の21番に交代します。 桐光のスローインからゲームは始まり、中で競り合いこぼれた球、次の瞬間素早く反応した 桐光の9番の選手が右足を振りぬくと、グラウンダーのボールはだれにも触れることなく ゴールに突き刺さってしまいます。 何という幕切れでしょうか。

最後の場面、決して油断や集中の途切れがあったとは思えません。 ただ、これがサッカーなのだと改めて感じることが出来ました。 両チームともに死力を尽くし、観るものを魅了し、熱くさせた選手たちに 本当に温かい拍手が送られたことは言うまでもありません。 残念ながら敗れてしまった作陽ですが、3年生が最後までチームを引っ張り 本当に良いチームでした。2年生メンバーも多いようですので、是非戻ってきて もらいたいと思います。

いよいよ今大会も残すところ国立での3試合となりました。 準決勝も決勝も好ゲームが期待できそうですね。

取材:おび天

2013年1月 1日 (火)

青森山田vs野洲

Kumazemi Report 2012-12-31
第91回全国高校サッカー選手権1回戦
駒沢陸上競技場(晴)
青森山田(青森)   vs   野洲(滋賀)
1
1 前半 0
0 後半 1
1
4 PK 2

ここでどちらか一校が大会を去らざるを得ないというのは非常にさびしいです。そんな思いにさせる1回戦のカードです。

野洲といいますとセクシーフットボールというわけなのですが、ちょっと前に日経産業新聞でセゾンFCの岩谷監督の指導哲学が連載されており、この記事を読んでなるほどとちょっぴり理解してこの試合の観戦に臨みました。

対する青森山田は黒田監督率いる北の雄であり、日本サッカーの将来を背負って立つ柴崎岳を産んだ強豪です。長い冬には一面雪深くなる環境下にもかかわらず毎年すばらしいチームを創ってくる黒田監督の指導育成力には特筆すべきものがあります。

Img_3026 ゲームはいきなり開始2分に青森山田が敵陣約35mくらいの位置で得たFKからビッグチャンスを掴みます。

まだエンジンかかってなかったか、このシーン、野洲DF陣は完全に相手をフリーにしてしまいました。打たれたヘディングシュートがGK正面だったので事なきを得ましたが、落ち着いて合わされていたら失点につながっていたと思います。開始早々からこういう感じでしたのでお互いクリエイティブに決定機を演出し合うゲームになる予感がしました。

しかし、これは予感に過ぎませんでした。この後は両校意地のぶつかり合い、相手に合わさずあくまでも自分たちのスタイルを貫き通す両校は、これ以後なかなかゴール前でのチャンスを創れません。というかお互いに創らせません。

このような中、前半15分過ぎくらいだったと思いますが、野洲の選手と青森山田のGKが接触、青森山田GKが負傷してしまいます。GKゆえ長いピッチ内治療となり、かなりの時間プレーが中断しました。この影響で前半のアディショナルタイムは9分となり、これには場内もどよめいていました。

Img_3040 ですが、このアディショナルタイムに青森山田にスーパープレーが飛び出します。

前半40+8分、右サイドからドリブルでビルドアップしていた青森山田8番池上選手が、仲間の選手が猛然と池上選手を追い越して右サイドに流れて瞬間的にできた前の空間を見逃さず、ここで右足を一振り、ボールは無回転気味にアウトにかかった軌道の読みにくいミドルシュートになります。

これが見事にゴールに突き刺さり、ややセクシーフットボールに押され気味だった青森山田が先制します。一振りで劣勢を挽回する青森山田の底力をまざまざと見せつけられました。

青森山田1点リードで迎えた後半ですが、ここから野洲持ち前の高速パス交換ポゼッションサッカーが一気に噴き出します。「相手が来るとパッとはたき、来ないと少し持って嫌なところに出す。ボールは常に相手より遠い方の足で正確にコントロールし、ドリブルはスピードだけに頼らず相手の重心を見て逆を突く。ゴールに近くなればなるほどダイレクトプレーを多用して狭いところを一瞬で抜いていく。」野洲は本当に上述した日経産業新聞連載記事のとおりのチームです。

そして後半14分、右サイドの崩しからゴールラインぎりぎりまで抉ってゴール前にボールを供給、これにファーポスト付近から11番大本選手が押し込んで野洲が同点に追いつきます。

Img_3048 ここから野洲の流れになり、青森山田は防戦一方になります。それでもこの野洲の攻撃をことごとく跳ね返すのですから青森山田の守備陣もすごいです。その青森山田は後半終了間際の左CKにヘッドで合わせますが、これが惜しくもポストを叩きゴールにはなりませんでした。

そしてゲームはこのまま1対1で終了、延長はないためこの1回戦屈指の好カードは無情にも即PK戦となり、青森山田が4-2で野洲を退けて2回戦にコマを進めました。正GKが負傷退場し、なおかつ1番目のキッカーがGKの止められた中でのPK勝ち、精神面もかなり鍛えられています。これで青森山田は勢いがつくかもしれませんね。

Kumazemi_new_rogo