Kumazemi Report |
2010-09-19 |
第89回全国選手権東京Bブロック2回戦 |
都東久留米総合高グラウンド(晴) |
都東久留米総合グラウンドの第2試合、かえつ有明と修徳の対戦です。
序盤からディフェンスライン裏へとボールを入れ合う縦に速い展開となります。お互いの守備陣のコントロールの良さが際立ち、最初の10分だけで何度もオフサイドが取られました。両チームの守備の意識の高さは試合を通して感じられるものとなります。 少しずつ流れを引き寄せていったのは修徳でした。12、16、17分と立て続けにクロスボールからのシュートを試みます。18分には、右サイドで起点となっていた7番の選手が膝を痛めたようで、代わりに17番の選手が入りますが、この選手も右サイドで次々とチャンスを作っていきました。かえつ有明18番の選手が対応することが多かったのですが、この両選手のマッチアップは非常に見応えのあるものとなりました。
修徳は前半26分、右サイド9番の選手のセンタリングに10番の選手がシュート、これはクロスバー上へと外れます。試合を優位に進めながらもなかなか枠内へとシュートを撃てない、もどかしい時間が続きました。
ここまで修徳の攻撃によく耐えてきたかえつ有明は、前半ラスト10分で反撃に出ました。31分に左サイド突破を試みると、続く35分には11番の選手だったでしょうか、抜けだしてシュートしますが、これは修徳GKが防ぎました。前半はこのまま、両者無得点で終わります。 後半立ち上がりも、両チームとも積極的にゴールを目指したプレーを披露します。中盤の選手の攻守の切り替えの速さもさることながら、前線の選手の守備を厭わない姿勢がそこに加わり、目まぐるしい一進一退の攻防となりました。
後半9分、修徳は右サイドから切り込んで2度シュートを放ちますが、いずれもかえつ有明GKがナイスセーブで阻みます。21分に修徳8番の選手が思い切りの良いミドルシュートを撃つと、これがポストを直撃!これで勢いが出たのか、修徳はここから次々とチャンスを作っていきます。 27分には途中交代の14番の選手だったと思いますが、クロスボールに飛び込むもGKがクリア。33分にはペナルティエリア内での混戦からシュートしますが、再びGKがファインセーブ。かえつ有明GKはこの日大当たり、最後尾からチームを鼓舞し続けました。 あっという間に時間が経過し、このまま延長戦突入かと思われた後半39分のことでした。自陣でボールを奪取したかえつ有明3番の選手が、右サイドを勢い良くドリブルで駆け上がります。ゴールライン際まで持ち上がってから中の選手にパスすると、そこからボールをつなぎ、最後は11番の選手がシュート。これが劇的な決勝ゴールとなりました。
陽射しが強く気温も上がり続ける中で、最後まで精一杯のプレーを見せてくれた選手の皆様に拍手を贈りたいと思います。試合を通して濃密な内容のサッカーをした両チームの完成度の高さが印象深い試合でした。 取材:コータロー
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