市立船橋vs作陽
Kumazemi Report | 2008-08-02 |
平成20年度全国高校総体準々決勝 |
埼玉スタジアム第2(晴) |
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準々決勝の埼玉スタジアム第2グラウンドには、流経大柏に続いて千葉県代表の市立船橋が登場しました。岡山の作陽と準決勝進出をかけての試合が始まります。
両者ともに多少相手の出方を伺いながらの立ち上がりとなりました。市立船橋は10番中村選手が中心となって攻撃を組み立てていきます。対する作陽は、ワンタッチでのパス交換を多用しながら、隙あらばロングパスで裏を狙っているようでした。
流れを大きく変えたのは前半18分のワンプレーでした。市立船橋9番笈川選手が中盤でパスを受けると、ボールを前に運びながら周囲を見渡します。と、そこから一気にスピードを上げ、ドリブルでペナルティエリアに進入しました。作陽の体を張ってのディフェンスにバランスを崩しますが、倒れ込みながらも足を伸ばして撃ったシュートがゴールに吸い込まれました。こうして市立船橋が先制します。
直後の21分には、市立船橋の中村選手が左サイドを突破してセンタリングを上げると、このボールが作陽DFに当たってオウンゴールになり、リードは2点に開きました。作陽としては、決して内容で押されていた訳ではなかっただけに痛恨の3分間となってしまいました。
26分には作陽が見せ場を作ります。左サイドからのロングボールに合わせて抜け出した7番吉田選手が、GKが前に出てきたのを見てループシュートを狙いますが、勢いが弱くキャッチされてしまいました。続く29分には再び市立船橋がゴールを奪います。中盤でボールを奪って笈川選手につなげると、ドリブルでDFを突破しGK山本選手との1対1を制してスコアを3-0としました。市立船橋は試合を通して前線から激しくボールを追いプレッシャーをかけており、高い位置でマイボールになればドリブルで一気にゴールまで持ち込める強力な武器が見事にハマったのがこのシーンだったと思います。
後半に入り作陽が押す時間帯がありましたが、得点が生まれたのは市立船橋側でした。後半17分、市立船橋GK若尾選手からのロングフィードを作陽DFがトラップミスすると、中村選手がそこを逃さずボールを奪い4点目となるゴールを決めました。
作陽はここからもパスをつないでの攻撃で得点を狙いますが、どうしてもゴールが遠く反撃することができません。4-0で市立船橋が勝利しました。
得点差こそ大きくついたこの試合でしたが、流れが一方に大きく偏っていたというわけではありませんでした。こうした試合でも一気に得点を決めることができるのが、市立船橋の勝負強さなのかもしれません。そんな市立船橋の中でも一際目立っていたのが12番鈴木選手でした。運動量が非常に豊富で、ここぞというときに最適の場所にいるタイプの選手でしょうか。個人的に注目していきたいと思います。
取材:コータロー
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作陽に4対0ってすごいね。市立船橋さすがです。笈川選手は将来楽しみですね。
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